あるところに、双子の男の子がいました。
お兄ちゃんの名前はミール、弟の名前はヴァイナー。
2人には生まれつき、悲しくも不思議な力が宿っており、その力を狙う輩がやってきたときのため、互いに己の身を守るため、幼いころから剣士として厳しく育てられていました。
ですがお兄ちゃんのミールには剣術のセンスが無く、本人も訓練を逃げ出してばかりだったため、皆はお手上げ状態。
そんな彼はある日、女の子を連れてきました。
『こいつが俺を守ってくれるらしいぞ』
小さな剣を抱え、引っ張られてきた女の子の名前はザン。
強引なミールに半ばむりやり騎士にさせられた彼女は、その日からミールと共に生活することになりました。
一方、弟のヴァイナーは、剣術に類い希なるセンスを持っていたため、毎日のように訓練に明け暮れていました。
縛り付けてでも訓練を受けさせられていたヴァイナー。
お兄ちゃんよりも優れた教育を受けてはいましたが、普通の子供より、制限されることが多かったのも確かです。
成長し、ヴァイナーは当然のように騎士団に入ることができました。
ミールは相変わらずふざけた生活をしていましたが、病弱なこともあり、多目にみられていました。
『お兄さんにはおっかない騎士がついているんだよ』
そう仲間達から言われる度に、まだ見たことのないその人に、ちょっと会ってみたいなとヴァイナーは思っていました。
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去年の10月くらいから心のどこかにモニョってた男の子を認知してみたらお話が生まれた。
イメージの元ネタっ※音が出ます
あらすじはまだ続く。たぶん。